「死海文書の封印を解く」ベン・ソロモン著(KAWADE夢新書)
「死海文書の封印を解く」は過去に購入していた本です。
発行年を見てみると1998年となっています。
かなり昔の本になりますね。
本をパラパラとめくってみると、しおりが途中に挟んでありました。
どうやら途中で読むのをやめた本のようです。
思い出してみると確かに全部読み切ったという記憶がありません。
当時なぜこのような本を購入したのか?
当時「死海文書」の存在をどうして知っていたのか?
全然思い出せません(笑)
思うに預言などの話が好きだったので、「ヨハネの黙示録」とか「ファティマ第三の予言」とかの流れで、「死海文書」の存在を知ったのかもしれません。
全然覚えてませんけど(笑)
とりあえず、当時読み切ることができなかった「死海文書の封印を解く」を読んでみることにしました。
「死海文書」とは
死海文書は、キリスト教が成立したころ、そのルーツである当時のユダヤ教について知ることのできる古文書です。
20世紀最大の発見ともいわれ、第一級の歴史的資料です。
死海文書は、「死海」とあるので「死海」で発見された文書とおもわれそうですが、そうではなくて死海のほとりのクムランと呼ばれる地域の洞窟で発見されました。
それも三人の羊飼いの少年が、ヤギを探しに洞窟に入り、洞窟の中にあったツボの中から発見します。
死海文書とは、クムランを含めた死海の周辺地域からの出土物全体のことを指します。
ちなみに死海文書の復元品を見れるところがあるそうです。
銀座四丁目にある聖書館ビル(教文館ビルの隣)7階の聖書図書館で見れるそうです。
本が1998年のものなので、いま(2022年)も見れるのかどうかはわかりませんが。
そして本物が見られるところは、エルサレムの写真館だそうです。
興味のある方は是非!
「死海文書」の発見を予言していた人たちがいた
この死海文書の発見を予言していた人たちがいました。
かの有名なノストラダムスとエドガー・ケイシーです。
ノストラダムスは「ノストラダムスの大予言」で有名ですね。
そのノストラダムスの有名な予言書「諸世紀」の第一巻、第二十五番の詩が死海文書の発見を予言した詩だといわれています。
そしてエドガー・ケイシーは、アメリカの有名な超能力者です。
死海文書が発見される10年も前に、エドガー・ケイシーの見た霊夢の記録が残されています。
そこには「死海北西岸にあるユダヤ教の研修学院」の存在が書かれているそうです。
ノストラダムスの予言の方は、死海文書の発見の予言のようですが、エドガー・ケイシーの方は、死海文書の発見の予言というよりは、死海文書を書いた集団の存在があったことをいっているようです。
それも、死海文書が発見される10年も前に。
ノストラダムス、エドガー・ケイシー、この有名な2人に予言されていた死海文書の内容は、もの凄く気になりますよね。
なぜ途中までしか読まなかったのか?
そのような死海文書について書かれた本を、当時なぜ途中までしか読まなかったのでしょうか?
いま読んでみると、最初から最後まで面白く読むことができました。
そこで思い当たったのが、当時は死海文書の内容にだけ興味があり、死海文書の発見の経緯などはあまり関心がなかったのだと思います。
「死海文書の封印を解く」は、ユダヤ教の歴史から始まり、死海文書の発見の経緯、という構成で進んでいきます。
そして中盤のほうで、死海文書の内容について触れています。
当時は一番興味のあった内容の箇所までたどり着けなかったようです。
なので興味のないところを延々と読んでいたので、興味がなくなり途中で読むのをやめたのでしょう。
いまなら死海文書が発見されるまでの経緯などは興味深く読めるのですが。
そして本の内容は、死海文書の内容から、死海文書を書いたとされるクムラン共同体の話、イエス・キリストの話、死海文書が一般に公開されるまでの話と続いていきます。
死海文書の内容
ここで死海文書の内容について軽くふれておきます。
死海文書は、旧約聖書の写本が全体の三分の一を占め、謎の共同体ヤハドの教義や予言が三分の一、ユダヤ教関係の文章や出所不明の文章が三分の一となっているそうです。
「死海文書の封印を解く」では、旧約聖書の写本とヤハドの主な著作を取り上げ、説明しています。
旧約聖書の写本・・・最古の旧約聖書の写本
ユダヤ共同体憲章・・・初期キリスト教団との関連を物語る文書
共同体宣言・・・パウロとの関係を示唆する文書
ハバクク書註解・・・ユダヤ滅亡を預言
銅の巻物・・・財宝の隠し場所を示した巻物
神殿の巻物・・・聖書から外されたユダヤ教の教義
戦いの巻物・・・最終戦争ハルマゲドンの預言
預言好きとしては、戦いの巻物なんてもの凄く興味のあるところです。
次回、「死海文書の封印を解く」の内容をもう少し書いてみようと思います。
「死海文書の封印を解く」を読む その2 に続く
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんに嬉しいことが起こりますように。
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