4月1日 エイプリルフールについた嘘は叶わない? ~エイプリルフールのあれやこれや~

4月1日はエイプリルフールです。

嘘をつくことはいけないことと教わっていますが、4月1日のエイプリルフールは嘘をついてもいい日。

皆さんは嘘をつきますか?

この記事ではエイプリルフールのあれやこれやをみていきます。

エイプリルフールについた嘘は叶わない?

「エイプリルフールについた嘘は1年叶わない」という都市伝説があります。

ただし、この噂には根拠はないようです。

嘘がエスカレートするのを防ごうと、自然に広まったジンクスである可能性もあります。
しかし、このジンクスを信じている人もたくさんいるようなので、信ぴょう性はあるのかもしれません。

「エイプリルフールについた嘘は1年叶わない」なんて聞くと、エイプリルフールにつく嘘も結構考えて、嘘をつかないといけなくなりますね。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

エイプリルフールとは?

エイプリルフールとは毎年4月1日には罪のない嘘をついても許されるという風習のことです。

エイプリルフールは、日本語では「四月馬鹿」、漢語では「万愚節」、中国語では「愚人節」、フランス語では「プワソン・ダヴリル(四月の魚)」と呼ばれます。

日本では「嘘をついてもいい日」と言われていますが、海外ではエイプリルフールの「嘘」は、ジョーク(joke=冗談)、トリック(trick=いたずら)、プランク(prank=悪ふざけ)という単語で表現され、ライ(lie=嘘)という言葉はマイナスイメージが強すぎ、あまり使われないようです。

あくまでジョークを仕掛けてみんなで楽しむ日、それがエイプリルフールなのです。

エイプリルフールが禁止の国もあります

4月1日は全世界的にエイプリルフールのようなイメージがありますが、なかにはエイプリルフールが禁止されている国もあります。

中国やイスラム圏です。

エイプリルフールといえども、その捉え方や扱い方は国や地域、宗教によってさまざまです。

ジョークを言うにも、相手の文化に合わせることに注意が必要です。

中国

中国では、政府が「エイプリルフールは自国の伝統に合わない」とみなしてきました。そのため、国民は4月1日の嘘を自粛するよう呼びかけられています。

イスラム圏

インドネシアやマレーシアなどのイスラム教徒が多い国でも、エイプリルフールは禁止されてきました。コーランの教えでは嘘をつくこと自体が信仰に背く行為になるからです。

エイプリルフールの由来

エイプリルフールの由来については諸説あるものの、実ははっきりとしたことはわかっていません。

ここでは数ある説のなかでいくつか紹介していきます。

由来 その1 フランス説

1564年にフランスのシャルル9世が「新年の始まりを1月1日とする」という改暦を行いました。

当時のフランスは3月25日が新年で、4月1日までお祝いをしていました。

シャルル9世の改暦に反対した人たちが、旧暦のままの4月1日を嘘の新年として祝いました。

これを怒ったシャルル9世は、嘘の新年を祝っていた人々を処刑したそうです。

この出来事を忘れないようにと毎年4月1日を嘘の新年としてお祝いをするようになったのがエイプリルフールの始まりだとされています。

由来 その2 イギリス説

17世紀にイギリスで行われていた、王政復古を祝う記念祭である「オークアップルデー」が起源という説があります。

「オークアップルデー」には午前中だけはイギリス国王に忠誠を誓い、その証としてオークの実や小枝を帽子、襟元につけなければならず、つけ忘れるとからかわれたのだそうです。

それがやがてエイプリルフールになったとされます。

由来 その3 インド説

インドの悟りの修行は、春分の日から3月31日までの間、厳しい修行が行われていました。

しかし、厳しい修行で捨てた煩悩も、4月1日になって俗世界に戻れば、すぐに迷いが生じてしまう。

厳しい修行の末、悟りの境地に達しても、無駄になってしまうことから、4月1日を「揶揄節」と呼んで修行僧たちをからかったことによるとする説もあります。

この説によれば、インドの「揶揄節」が西洋に伝わったものがエイプリルフール、中国に伝わったものが「万愚節」になったといわれています。

由来 その4 聖書説

旧約聖書に出てくる「ノアの方舟(はこぶね)」に由来するという説もあります。

「ノアの方舟(はこぶね)」は、大洪水の預言を受けたノアが大きな方舟をつくり、家族やたくさんの動物たちと乗り込み、大洪水を逃れたという話です。

大洪水がおさまったあと、ノアは鳩を飛ばして陸地の存在を確認しようとします。

しかし鳩は陸地を見つけられずに戻ってきます。

この日が4月1日で、無駄な意味のない日であったということから「嘘をつく日」エイプリルフールになったと言われています。

また、キリストの命日を4月1日とし、ユダがキリストを裏切ったことを忘れないようにつくられたとする説などもあります。

由来 その4 ペルシャ説

古代ペルシャ発祥で、現在でも行われている「シズダベダール」というお祭りが由来とする説。

「嘘の13日目」といって、春分から数えて13日目となる4月1日前後に、いたずらをする習慣があったそうです。

いつ日本にエイプリルフールは広まった?

日本でエイプリルフールが広まったのは大正時代、欧米から伝わったといわれています。

はじめはエイプリルフールを直訳した「四月馬鹿」として広まったそうです。

日本では、4月1日は中国から伝わった風習で、「不義理の日」という風習がありました。

「不義理の日」とは、普段ご無沙汰してしまっている(義理を欠いてしまっている)人たちに手紙などをしたためて日頃の不義理を詫びるための日とされていました。

4月馬鹿が広まったことからいつのまにか不義理の日は忘れられたといわれています。

世界各国のエイプリルフール

4月1日のエイプリルフール、世界各国ではどのようなエイプリルフールがおこなわれているのでしょうか。

ここでは主な国のエイプリルフールをみていきます。

イギリス

イギリスでは大真面目に嘘をつくという伝統があります。

そのため、エイプリルフールも全力投球です。

真実か嘘か分かりにくい情報を、テレビ局や新聞社などの大手メディアが発信します。

イギリスには「嘘は午前中だけ」というルールがあります。

放送局や新聞社まで大真面目に嘘をつくイギリス。

混乱を招かないためにも、午後にはタネ明かしをしてホッとさせるのだそうです。

フランス

フランス語でエイプリルフールは「ポワソンダブリル(poisson d’avril)」といいます。

4月の魚という意味です。

この時期がキリスト教の四旬説の肉断ちにあたるため、その時期魚を肉の代わりに食べていたことからついた名前だそうです。

そのため魚にちなんだ可愛いいたずらをします。

魚形の紙をこっそり相手の背中に貼ったり、スーパーや菓子店では、魚型のパイやムースのお菓子が店に並んだり、家庭では、魚の形のお菓子などを作って食べたりします。

アメリカ

アメリカではグーグルやマイクロソフト、GAFAと呼ばれる企業群のエイプリルフールネタが毎年話題となり、かつては企業PRの絶好の機会でした。

しかし近年はネット環境やSNSの発達にともない混乱が広がりやすくなったことから、自粛や打ち切りを発表する企業もあります。

お気に入りの面白いネタ

ここでは、ちょっと気になった世界のエイプリルフールのネタを、いくつかご紹介します。

白黒テレビがカラーテレビに!

これは1962年のスウェーデンのテレビ番組が報じた嘘の話です。

白黒テレビにストッキングのような網目のあるものをかぶせるとカラーに見える、という嘘の話です。

実際にテレビの技術者が紹介したこともあり、この日たくさんの人たちが試したようです。

当然といえば当然ですが、白黒テレビはカラーにはなりませんでした。

白黒テレビにストッキングをかぶせている光景を想像すると、思わず笑ってしまいますね。

BMWニュージーランドが打ち出した新聞広告

2015年、BMWニュージーランドが新聞広告を打ち出しました。

広告の内容は「エイプリルフールの特別クーポンを持って車で指定の店舗に行くと、1番目の人の車を新車のBMWに交換してくれる」というものでした。

エイプリルフールのジョークと思いつつも、実際にクーポンを持って行った最初の来店者には本当に新車がプレゼントされました。

BMWも粋なことをやりますね。

嘘をつくときに気をつけておきたいこと

エイプリルフールはユーモアの日であって、全員が楽しい気持ちになることが目的です。

いくら堂々と嘘をついていい日だからといって、相手を傷つけるような嘘や、嘘を信じ込ませたままにしておくのはやめましょう。

終わったときに、関わった全てのひとにとって面白いものであることを目指しましょう。

エイプリルフールにはどんな嘘をついているのでしょう?

一般的にエイプリルフールには、どのような嘘をついているのでしょうか?

エイプリルフールの嘘ネタは、使う相手で変わっているようです。

友達には「彼氏・彼女ができた」や「引越しをする…」などといったネタが多いようです。

家族や恋人には、「○○が当たった!」がよく使われているようです。

おわりに

エイプリルフールは嘘をついてもいい日です。

嘘も上手に使えば、コミュニケーションのひとつになることもあります。

くれぐれも相手を傷つけるような嘘はつかないようにしましょう。

みんなが笑える楽しい嘘で、ハッピーなエイプリルフールを過ごしましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さんに嬉しいことが起こりますように。

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